週刊ベースボールONLINE

チームの顔となれ!若虎インタビュー

阪神・糸原健斗インタビュー チャンスは今だ! 「チャンスはもらっているほう。それをしっかりつかんでいきたい」

 

小柄ながらそのフルスイングで金本監督の目を引いたドラフト5位入団の糸原健斗。一軍キャンプにも抜てきされ、2004年の鳥谷敬以来の新人内野手として開幕一軍入りを果たした。現在では二塁、遊撃での先発スタメンも増え、持ち味の積極性でレギュラー定着を目指している。
取材・構成=椎屋博幸、写真=早浪章弘(インタビュー)、BBM ※成績・記録は6月1日時点


絶対に負けないという強い気持ちを持ち続け


キャンプでの紅白戦で左打席ながら左翼フェンス直撃の二塁打を放ち、金本知憲監督から「実戦向きで面白い存在」と期待を掛けられた。その後も力強いスイングと勝負強さで開幕一軍を獲得。さらに開幕10試合目には、先発出場を果たした。今や阪神の内野陣に欠かせない存在になりつつある。

──開幕から一軍入りを果たし、目覚ましい活躍ですね。

糸原 まだまだ、自分自身、思いどおりの動きはできていないと思っています。理想はレギュラーを取ることなので、そこまでには行っていないですね。二軍に降格になったら意味がないので、まずは一軍にしっかり食らいついて定着してから、そこを目指したいですし、とにかく毎日必死にやっています。

──入団当初の目標はクリアされたと思います。

糸原 はい。まずは開幕一軍入りを目標にしていましたので、そこは達成できました。でも、ここからというか、本当に今が勝負のときなので、しっかりやっていきたいです。

──「開幕一軍に入るかも」と手応えを感じてきた時期はいつごろでしょう。

糸原 実は、そういう思いは最後までなかったです。キャンプから毎日、毎日必死で、一軍の練習に食らいついていくだけでした。初めて入るプロの世界でしたので、今までの感覚と違う中でプレーし、アッという間のキャンプとオープン戦でした。その中で結果的に開幕一軍になっただけ、ということなんです(笑)。

──最初から一軍キャンプに招集されてここまで来ています。

糸原 最初は皆さんテレビなどで知っている選手ばかりで、しかもすごい選手ばかり。気後れしそうになりましたが、それでは負けてしまうので「絶対に負けないぞ」という強い気持ちで臨んでいました。その気持ちは今も変わらず持っています。

──これだけは誰にも負けないぞ、という部分は何でしょうか。

糸原 やはり、内野であれば、どこでも守ることができる、という強みです。これからも、どのポジションを任されてもしっかり守りたいですし、そうできることを示したいです。今はショート、セカンドをやっています。その中で求められている役割はポジションによって違うと思います。でも、その求められているプレーをしっかりこなしてチームに貢献したいと思っています。

二塁と遊撃でスタメン出場のチャンスも与えられており、そこで結果を残しレギュラーをつかむ


──開幕当初はベンチスタートが多かったです。

糸原 試合に最初から出ていない場合でも、途中から出場するときでも、スタメンで出場するときでも気持ちは常に一緒の状態でいます。そこは、気を抜く、ということはまったくないです。いつでもすぐに出場できる準備をしています。

──社会人からの入団で即戦力としての期待も大きかったと思います。

糸原 そうですね。その中で社会人と大きく違ったことは・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後7日間無料

登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

特集記事

特集記事

著名選手から知る人ぞ知る選手まで多様なラインナップでお届けするインビューや対談、掘り下げ記事。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング