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2017阪神タイガース特集

2017年は、あの年の優勝に似ている? 1985年編 広島との首位争いと直接対決でのミラクル大逆転!

 

続いては虎ファンすべての血が沸き立つ、あの1985年だ。新ダイナマイト打線が爆発。64年以来のリーグ優勝、さらには2リーグ制唯一の日本一に輝いた栄光のシーズンだ。1964年編2003年編
文/田所龍一(産経新聞)

日本シリーズでも西武を破り日本一に


2つの大逆転劇


 もう夢やない。本物や! 優勝するで!

 トラファンの熱い雄叫びが聞こえてきそうである。「宿敵」は巨人ではなく広島。5月28日に広島に首位の座を奪われたものの、交流戦に入っても両者はピタリ併走している。

 あれよあれよという間の快進撃に「出来過ぎや。いつかは落ちよる」と心の隅で思いながらも、トラファンが感じるこのワクワク感。そして昨年の覇者・広島との一騎打ちの様相は、吉田義男監督を擁し、バース、掛布雅之岡田彰布らが打ちまくったあの奇跡の1985年(昭和60年)シーズンと不思議と似ているのだ。例えば──。

 5月6日、甲子園球場で行われた広島との8回戦で阪神は9点差を引っくり返す球史に残る大逆転劇を演じた。

◇5月6日 甲子園 8回戦
広島 220 230 000 9
阪神 000 017 31× 12
勝 高橋、敗 薮田、S ドリス
本 丸

 前半14安打で9点を奪われた阪神。5回、梅野隆太郎のタイムリーで1点を返すと6回、広島の先発・岡田明丈が暴投や押し出しの四球など5四死球の大乱調。5対9まで追い上げ二死満塁で高山俊が右翼線へ走者一掃の三塁打を放ち8対9。そして7回に糸原の右前同点打、続く梅野の右翼線三塁打で9点差を逆転した。

5月6日の大逆転の立役者は伏兵・梅野


 実は昭和60年(85年)も阪神は同じ5月に、しかも同じ甲子園での広島戦で、7点差を引っくり返す大逆転劇を演じていたのである。

◇5月22日 甲子園 6回戦
広島 502 000 001 8
阪神 003 010 36× 13
勝 中西、敗 川端
本 衣笠、衣笠、バース、掛布、真弓、掛布、バース、岡田

 衣笠祥雄の2打席連続ホームランなどで0対7とされた阪神。3回一死から二番・弘田澄男が左中間二塁打で出塁するとバースが広島の先発・川口和久からバックスクリーン右へ14号2ラン。これで活気づく。この回、3点を返した阪神は5回に掛布が二死から10号。7回には真弓明信が左中間へ11号。一死後二ゴロ失で出塁したバースを置いて掛布が2打席連続の11号2ランを放ってついに同点に追いついた。

 そして8回、中前安打の平田勝男を代打の山脇光治が確実にバントで送り、真弓の四球、弘田の一塁左を襲う内野安打で二死満塁。ここでバースが、マウンドで怯えがみえた川端順から右翼へ15号満塁ホームラン。さらに岡田の9号2ランでとどめを刺したのである。

三冠王のバースが5月22日の試合でも2本塁打


まだまだ山あり谷あり


 同じ逆転劇でも当時とは破壊力が違い過ぎて比較にならない? 確かに今の阪神打線には・・・

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