ともに汗を流してきたからこそ、強豪となったチームへの喜びはひとしおだ。14年に引退した救援のスペシャリスト・横山竜士氏と、16年に引退した15打席連続出塁の日本記録保持者・廣瀬純氏。チームの前半戦の戦いぶりと、裏話を語り合ってもらった。 想像以上だった薮田の成長
横山 打線は去年と変わらずに抜群の破壊力だね。やるべき選手、田中(
田中広輔)、菊池(
菊池涼介)、丸(
丸佳浩)、誠也(
鈴木誠也)や、安部(
安部友裕)、新井(
新井貴浩)、
エルドレッド、松山(
松山竜平)……まあ、スタメンはほとんどなんだけど、高いレベルで結果を残してくれている。続けて成績を残すのが難しい世界の中でそれをやっていることが、ここまでチームを引っ張っている要因じゃないかな。
廣瀬 反対に投手陣は昨季とまったく変わっていますよね。薮田(
薮田和樹)、岡田(
岡田明丈)、大瀬良(
大瀬良大地)、九里(
九里亜蓮)や祐太(
中村祐太)など。黒田(
黒田博樹)さんが抜けて、投手陣のほうが不安が大きかったけど、若い選手たちがすごく頑張っていると感じます。救援では中崎(
中崎翔太)が一時離脱しましたが、抑えに今村(
今村猛)、セットアッパーに
ジャクソン。もう一人という中で中田(
中田廉)や一岡(
一岡竜司)、薮田がカバーした。中崎が戻ってきたところで薮田を先発に回すことができたし、やっぱり中崎の存在は大きかったですよね。今村がそのまま抑えで頑張っていたり、調子を落としたジャクソンが勝利の方程式から外れたりと、競争も感じます。
横山 昨季の姿を見ていて、岡田は先発ローテさえ守れば2ケタは間違いないと思っていたし、15勝くらい挙げてタイトルを狙えるピッチングは期待できた。でも、薮田に関してはここまでやってくれるとは、という驚きはある。自分から崩れなくなったことが大きいだろうね。前に先発をやっていたときにあった、制球難で四球から崩れたりというところがなくなった。マウンド上でも自信を持って投げているよね。昨季にリリーフをやったことによって、イニングへの入り、パッと自分の力を出せるようになったというところで変わっていったのかもしれない。
廣瀬 昨季は一緒にプレーしたこともありましたが、岡田は・・・
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