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怪物に挑んだ男インタビュー

斎藤佑樹が挑んだ“怪物・田中将大”

 

壮絶な死闘となった北の怪物対ハンカチ王子。37年ぶりの決勝再試合にもつれ込んだ戦いは、いまも高校野球ファンの記憶に深く刻まれている。絶対王者・駒大苫小牧高の夏3連覇を阻んだ男が11年の歳月を経ていま語る、あの夏と宿命のライバル・田中将大への思い──。
取材・構成=松井進作、写真=川口洋邦(インタビュー)、BBM


11年目の真実


大会3連覇を目指す駒大苫小牧高の前に立ちはだかった早実のエース・斎藤佑樹。全7試合948球を1人で投げ抜き、日本中に空前の“ハンカチ王子”フィーバーを巻き起こした。そんな男にとって怪物・田中将大とはどんな存在であり、またどう立ち向かっていったのか。11年目の真実がここにある。

 あの夏から、もう11年も経ったんですね。すごく昔のことのようであり……ついこの間のような気もします。それでもこの時期になるとやっぱり甲子園のことをふと思い出したりしますし、あらためて甲子園の決勝で延長15回を戦って再試合で決着がつくなんて、客観視してもなかなかできることではないですからね。本当にかけがえのない経験をさせてもらったと思っています。

 そこで田中将大と対戦するわけですけど、力的にはむこうのほうが完全に上だったと思っていました。それこそチームとしても僕らを優勝候補に挙げる人もほとんどいなかったですし、絶対王者の駒大苫小牧の夏3連覇なるか──。それがあの大会が開幕する前の最大の焦点であり、注目でしたからね。それでも少ないチャンスかもしれませんけど、僕らにもし勝機があるとしたら・・・

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