週刊ベースボールONLINE

投手だって負けられない!

カープ先発投手が継ぐ背番号15のDNA 野村祐輔、岡田明丈、薮田和樹、大瀬良大地、九里亜蓮

 

こちら(石井琢朗コーチインタビュー)では打撃陣にクローズアップしたが、首位に立っている要因はそれだけではない。28歳の野村祐輔を中心とした若き先発陣も奮闘している。その背景には、昨季にユニフォームを脱いだあの男の姿があった。
文=吉見淳司、写真=BBM ※成績は8月27日現在

今年3月18日のオープン戦、日本ハム戦[マツダ広島]で始球式に臨んだ黒田


抜かりなき準備と戦う姿勢


 昨季、圧倒的な強さで25年ぶりのリーグ優勝を飾った広島。最終的な2位・巨人とのゲーム差は17.5。投打とも充実の布陣を擁し、盤石の戦いで悠々とゴールテープを切った。

 20代の中堅、若手が多数を占めるチームは今季も開幕前から有力なV候補だった。だが、決して連覇を疑問視する声がなかったわけではない。数少ない、しかしチームの運命を大きく左右すると思われていた不安要素が先発投手。さらに踏み込めば、「黒田博樹の穴は埋まるのか?」という部分だった。

 2015年にメジャーの巨額なオファーを蹴り、7年ぶりに広島に復帰した黒田は、まさに身を粉にして球団に尽くした。満身創痍の中、15年は11勝8敗、防御率2.55、16年は10勝8敗、防御率3.09の好成績をマーク。だが、単純な勝ち星以上に、その存在は大きかった。

 登板に備えて若手よりも早く球場入りし、丁寧に、時間をかけて・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後7日間無料

登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

特集記事

特集記事

著名選手から知る人ぞ知る選手まで多様なラインナップでお届けするインビューや対談、掘り下げ記事。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング