週刊ベースボールONLINE

ジャパンの三剣士徹底解剖

連続写真解説 中村奨成(広陵高)遅れてきた怪物

 

写真=早浪章弘


 プロにアンケートを取った中で、やはり、この男の注目度が一番高かった。高校1年時から常にクローズアップされ続けた早実・清宮幸太郎に対し、直近であるこの夏の甲子園での活躍が、あまりにセンセーショナルであったこともあるだろう。

 広島大会では、右手首の死球の影響で準々決勝までの4試合は大不振。だが、そこから逆方向へも意識を置くことで覚醒した。甲子園でも勢いは止まらず、1回戦の中京大中京高戦から2本塁打で度肝を抜く。

 最終的には、清原和博(PL学園高から西武ほか)を抜く大会新記録の6本塁打で新たな伝説を残す。ホームランだけではない。打率.679に加え、大会史上最高の17打点、43塁打、タイ記録が最多安打19、最多二塁打6、最多連続試合本塁打3試合。とにかく打ちまくった。

 決勝では埼玉・花咲徳栄高に大敗し、涙を流したが、大会中、「打率10割を目指す」「調子のよいときはボールの縫い目が見える」などコメントが前向き、かつ大物感が漂う。

 打撃だけではない。強肩、さらに俊足。広陵高のキャッチャーの先輩には、巨人の正捕手であり、WBC日本代表としても活躍した小林誠司がいる。果たして、高校時点ではどちらが上なのか?

 2人の恩師・中井哲之監督の答えは明確だ。

「月とすっぽんですよ・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後7日間無料

登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

特集記事

特集記事

著名選手から知る人ぞ知る選手まで多様なラインナップでお届けするインビューや対談、掘り下げ記事。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング