来年は春のセンバツが90回、夏の選手権大会が100回を迎える。この節目の年の主役となるのが現在の「2年生」たちだ。まずはU-18ワールドカップでも一、二番コンビを組んだ、この2人をクローズアップする。 文=岡本朋祐、写真=早浪章弘 共通点として2人は“野性味”にあふれている。プレッシャーとは無縁。第28回WBSC U-18ワールドカップ20人のメンバーの中で2人だけの2年生。一番・右翼の藤原恭大と九番・遊撃の小園海斗はチームに欠かせない選手であった。国内合宿の練習試合の段階で、侍ジャパンU-18代表・小枝守監督は「一番と九番は固定」と、中軸の三番・
安田尚憲(履正社高)、四番・
清宮幸太郎(早実)の前に塁上をにぎわすチャンスメーカーとして、全幅の信頼を寄せていた。完全に評価を固めたのは、アメリカとのオープニングラウンド第2戦。日本は散発2安打完封負けを喫したが、その2安打は藤原と小園。試合後に小枝監督は「2年生2人で計2安打では……」と嘆いた。だがその一方で、手元で動くボールへの対応力の高さも示す一戦だった。
2人は中学時代、枚方ボーイズでプレーした気心が知れた仲。当時は藤原が一番、小園が二番だった・・・
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