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2017ドラフト直前展望

清宮幸太郎(早実) 2017年ドラフト超目玉「868本塁打」の理想像

 

1年夏、3年春に甲子園の土を踏み、2度の侍ジャパンU-18代表入り。そして3年間で、主な高校生で最多とされる111本のホームランを放ち、記録を更新したことが、プロ志望の“決め手”となった。NPBで活躍した上で、見据えるはMLB。一つひとつの課題をクリアしていくのが、怪物スラッガーのポリシー。まずは、目前に控えるは「10.26」である。
取材・文=岡本朋祐

9月22日に進路表明会見を開き、「プロ志望」を明言。テレビカメラ14台、50社約130人の報道陣が詰め掛ける関心の高さだった。10月26日のドラフト当日は、さらに注目度は増すはずだ/写真=大泉謙也


 今年は106人の高校生が、プロ志望届に記入した。同書類の提出者が、NPBドラフトの対象選手。あとは、運を天に任せるしかない。「10.26」を待つ高校球児で最も落ち着かない時間を過ごすのは、清宮幸太郎だろう。

 人生の岐路にも関わらず、怪物に特別扱いはない。早実ホームページ「学校行事」を見て、驚いた。10月26日は年2回(3年生、第1回は5月11、12日)の「学力試験」初日なのだ。2年生以下は「自宅学習日」に設定され、大学推薦へ向けての重要なテストの一つであることが想像できる。早実は早大の系属校。2017年3月の卒業生387人中377人が内部進学できるとはいえ、志望学部へ入学するには一定の成績が必要となる。学業優秀な清宮は、勉強でも努力を怠らない。今夏、西東京大会の開幕直前も前期末試験があった。開会式では選手宣誓が控えていたが、その全文を「試験の流れで、覚えた」という。難易度の高いテストを、相当の集中力で臨んでいることがうかがえた。

 9月22日の「進路表明会見」で、大学とプロの二者択一の末「自分の夢はプロ野球選手。一番、野球に・・・

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