週刊ベースボールONLINE

ドラフト1位クローズアップ

日本ハム1位・清宮幸太郎 揺るぎなき心と律する力。壮大な夢へのスタートライン

 

取材・文=杉浦多夢、写真=高原由佳、内田孝治

チームメートと満面の笑みでガッツポーズ。壮大な夢への第一歩がこの瞬間から始まった


7球団が競合「清宮ドラフト」の結末


 早実が所在地とする東京・国分寺は異様な喧騒に包まれていた。校舎の最寄りの駐車場にはテレビ各局の中継車がずらりと居並び、メディアが引っ切りなしに行き来している。記者会見場となる小室哲哉記念ホールは、報道陣の受付開始の15時直後からさらに騒然とした雰囲気に包まれていた。ホール後方の一角ではドラフト直前の会場の様子を各局のアナウンサーが順繰りにレポートしている。

 10月26日、ドラフト会議当日。51社150人が集結した「清宮ドラフト」の結末の日。しかし、ドラフト会議開始の17時が迫ってきても、檀上に主役の姿はない。某局のアナウンサーがテレビカメラの前でレポートを始める。「日本の野球、ドラフトの歴史に新たな1ページが加わるのか。何球団が重複するのか。清宮選手は12球団の1位指名が確定したあと、会見場に姿を現す予定です──」。

 歴代最多と言われる高校通算111本塁打を放った“怪物”。スラッガーとしての確かな資質。今夏の東海大菅生高との西東京大会決勝で神宮に3万人の観客を集めて史上初の満員札止めとしたスター性。欲しくない球団はない。2017年のドラフトが清宮を中心に回るのも当然だった。早くからその進路が取りざたされ、9月22日のプロ志望表明会見、10月2日の10球団との面談も大きな注目を集めた。その結実の日・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後7日間無料

登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

特集記事

特集記事

著名選手から知る人ぞ知る選手まで多様なラインナップでお届けするインビューや対談、掘り下げ記事。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング