若き才能たちの運命を左右するドラフト会議では、不思議と何かが起きる!期待を抱いて都内ホテルにて行われている会場へ。待っていたのは“事件”ではなく、正統派の醍醐味だった。 取材・文=坂本匠、写真=榎本郁也、川口洋邦、小山真司 清宮幸太郎の注目度。報道陣も満員御礼
別にハプニングを期待していたわけではない。それでも近年は“当たりクジ”の勘違いと確認ミスがあったにもかかわらず会が進行したり、12球団テーブルに設置された機械の不良で中断したり、新監督のお披露目の場であったりと、話題に事欠かないドラフト会議だったが、今回に限って言えば、本筋がそれらを完全に凌駕した。
一言で言うならば、清宮ドラフト。今年度も一般公募で集まったファン約1000人が会議を“生観戦”したのだが、一時は全12球団の指名もウワサされた高校通算111本塁打の希代のスラッガーの行方を生で見ようと、開始の午後5時から遡ること3時間、午後2時には会場を待ちわびたファンが、ドラフト会場となった東京・品川のホテルの受付け前に長蛇の列を作っていた。「誰に注目していますか?」と話を聞けば、その7割が「
清宮幸太郎(早実)」の名前を挙げ、「ウチはスターの引きが歴史的に強い」と自信をのぞかせる
日本ハムのユニフォームを纏った男性も(今振り返ると、あなたはすごい!)。中には「井口(
井口資仁)新監督に会いに来ました」という
ロッテファンの女性もいたのだが……、楽しみ方は人それぞれでいいではないか。
一方、プロ野球界の一大イベントを伝えようと・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン