新入団選手がいれば、現役引退を決意した人間もいる。結果がすべてのシビアな世界は数字で選手の価値が判断されてしまう。思うような結果が残せないやるせなさと無念の気持ちを抱えながら、葛藤しながらユニフォームを脱いだ男たち。彼らは新たな思いを胸に、第2のキャリアを歩み始めている。 すっきりした表情で、
江草仁貴はマツダ
広島を訪れた。チームがセ・リーグ連覇を飾った2日後の9月20日。スーツに身をまとい、「小さいころからカープの帽子をかぶって遊んでいた。カープでプレーできて幸せでした。誇りに思います」と語った。夏の終わりにユニフォームを脱ぐ決意を固めるも、「チームの優勝に水を差したくない」との思考にいたるのも、チームに、ファンに慕われた江草らしい。広島生まれで、
阪神、
西武、広島と3球団を渡り歩いた15年の現役生活に、静かに幕を下ろした。
最大の持ち味は、状況によって・・・
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