今オフ、海外FAを含めFA権を宣言した選手は7人だった。メジャー移籍を狙う涌井秀章、平野佳寿を除く5人の移籍先が決定。人的補償というもう一つのドラマが待っているとはいえ、各球団の補強の動きも、最終盤に突入したと言える。例年に比べ大物の動きが少なかった国内FA戦線を振り返る。 ※契約情報は12月18日時点 今オフのFA戦線が動き始めたのは11月30日だった。国内FA宣言をしていた
阪神・
大和の
DeNA移籍、
日本ハム・
増井浩俊の
オリックス移籍が相次いで決定。さらに
西武・
野上亮磨の
巨人入りが翌12月1日に発表されると、8日に海外FA権を行使していた日本ハム・
大野奨太の
中日入り、18日に
ソフトバンク・
鶴岡慎也の日本ハム入りが正式決定した。
メジャー移籍を目指して海外FA権を行使しているオリックス・平野佳寿、
ロッテ・涌井秀章は、移籍交渉が不調に終わった場合は所属球団への残留が濃厚で、大野の人的補償が誰になるかという“ドラマ”がまだ控えてはいるが(大和の人的補償としてDeNA・
尾仲祐哉の阪神入り、野上の人的補償として
高木勇人の西武入り、増井は金銭補償が決定)、国内におけるFA戦線はひとまずひと段落を迎えた。
二遊間の守備力強化、外野を含めた選手層の薄さの改善を狙ったDeNAの大和、クローザー・平野のメジャー流出に備えたオリックスの増井、17年に14勝を挙げた
マイコラスがメジャー復帰した巨人の野上、長年正捕手不在に泣かされてきた中日の大野、その大野を失った日本ハムの鶴岡と、各球団とも補強ポイントに合致した的確な動きと言える。しかし、それでもなお今オフのFA戦線はやや・・・
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