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HISTORY 知っていましたか?

衝撃と謎に満ちた9つの移籍伝説

 

多くのドラマを生んできた「移籍」。自らの意思で選べるならいいが、ほとんどが本人の気持ちに関係なく、球団の思惑で強引に決められたものだけに悲喜こもごもの“事件”も起こる。ここでは移籍史の中から9つのトリビアを紹介しよう。

1. 史上初の移籍は、のちの名審判だった!



 日本プロ野球における最初の移籍となると、1935年、リーグ戦のスタート前までさかのぼる。東京巨人軍から発足したばかりの名古屋金鯱へ金銭で移籍した二出川延明と江口行男の2人である。二出川は巨人の第1回アメリカ遠征時の主将で、トレードマネーは1000円だったという。新球団発足の時期で、巨人から退団後、他球団へ移籍した選手はほかにもいるが、金銭が生じた、となるとおそらくこの2人が最初となる。二出川は新球団の兼任監督としての移籍だったが、「それで、はいそうですかという気持ちにはなれなかった」と振り返っている。金鯱では練習試合を指揮しただけで退団し、公式戦の出場記録はなし。その後、審判に転身し、のち「俺がルールブックだ」の名セリフも残している。

2. 相手から感謝広告が出た移籍があった!


 戦前は南海、戦後1リーグ時代は巨人でいずれもエース格の活躍をした川崎徳次。50年、2リーグ分立で地元九州に西鉄(川崎は佐賀県出身)が誕生すると、熱心に誘われ、本人もその気になったが、巨人との契約が1年残っていたため・・・

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