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闘将、逝く

【追悼・星野仙一】さらば、燃える男。

 

 家族によれば、まるで昼寝をするように静かに息を引き取ったという。中日ドラゴンズのエースとして打倒巨人に燃え、現役引退後は中日、阪神楽天の監督として、4度のリーグ優勝、1度の日本一となった星野仙一楽天副会長が1月4日、膵臓ガンのため70歳で死去。野球に恋した、純情一途の人生だった。


第1章/中日ドラゴンズ時代 星と島を間違えた?


 1968年秋のドラフト会議。明大のエース・星野仙一は、スカウトから熱心に誘われ巨人の1位指名と思っていたが、ふたを開ければ武相高の島野修投手を指名。「星と島を間違えたんじゃないか」と憤った。もともと大の阪神ファン。少年時代、「阪神が負けると悔し紛れに巨人ファンをどついたことがある」という星野の中に「打倒巨人!」の思いがあらためて燃え始めた瞬間だ。

 中日では、1年目から先発、リリーフとフル回転で投げまくり、エース格となっていく。相手が強ければ強いほど燃え、特に巨人戦は・・・

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