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野村大樹(早実・捕手) 怪物の背中を追う広角スラッガー

 

取材・文=岡本朋祐

逆方向への打球が持ち味で、スタンドインできるパワーがある。もちろん、引っ張りも鋭い当たりを飛ばす/写真=矢野寿明


「51本塁打」の打棒にNPBスカウト絶賛


 2018年でキャリア41年目の広島苑田聡彦スカウト統括部長は、あの怪物と比較し、野村大樹の打撃を絶賛する。

「1年生のときからビックリした! 専門家(プロ)が見ても惚れ惚れとする、自分のポイントを持っている。体勢が崩されても、当てにいくのではなく、下半身の粘りで振れる。タイミングを取るうまさは清宮(清宮幸太郎日本ハム)よりも上。穴がない。大学、社会人、プロとどこへ進むにしても、打率は残すでしょう」

 高校通算51本塁打。右、左へもスタンドインできる右の強打者である。1年夏から三番・清宮の後を打つ不動の四番・三塁。2年春のセンバツ出場後、同春の関東大会からはチーム事情により、中学時代(大阪福島シニア)に守っていた捕手に転向となった。新チームでは主将(三番)に就任。同秋は東京都大会3回戦敗退を喫し、最後の夏に照準を合わせる。

 ドラフト候補として意見が分かれるのが、野村の・・・

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