週刊ベースボールONLINE

プレミアムインタビュー

巨人・菅野智之インタビュー 逆襲の誓い 「チームとしても、勝つことで自然と結束力は高まるもの。苦しい時期を乗り越えて、リーグ優勝、日本一を目指したい」

 

思いもよらない開幕となってしまった。2017年は侍ジャパンのエースの重責を担ってWBCで3試合に先発登板し、チームに戻っても最多勝、最優秀防御率の2冠を獲得するなど、先発投手の最高の栄誉である沢村賞を初受賞した。そんな菅野智之が、プロ6年目にして初めての開幕連敗。しかし、このままで終わるわけがない。進化を続けるジャイアンツのエースが、18年に懸ける思いを明かした。
取材・構成=坂本匠、写真=小山真司、榎本郁也


長い野球人生の糧に──


 菅野智之の開幕2連敗を誰が予想できただろう。「143分の1試合ではない」と並々ならぬ決意を持って、2年ぶりに登った3月30日の阪神との開幕戦マウンド[東京ドーム]だったが、7回5失点で初の開幕黒星。4月6日の2度目の登板となったヤクルト戦[神宮]では、6回5失点。まずは開幕2試合を振り返る。

──初めに聞いておかなければなりません。開幕2試合は、残念な結果に終わりました。まず、開幕戦を振り返ってください。

菅野 こんなに悪いスタートを切ったことがないので……。初めての開幕投手だった2015年(対阪神、東京ドーム。12対4で勝利投手)も、8安打されて4点取られたんですけど、まだ内容は良かった(※味方失策もあり、自責点はゼロ)。でも、今回に関しては、正直、自分にガッカリしている部分があります。

──7回12安打5失点。巨人ファンだけではなく、相手ファンも、ニュースで結果を知ったであろう多くの野球ファンも、「なぜ、あの菅野が?」と話題になっています。

菅野 正直、福留孝介さんの一発(※2回表、レフトポール直撃の先制ソロ本塁打)で、「うわ、マジか」というふうにショックを受けましたね。完ぺきに、それこそライトスタンドに叩き込まれるようなホームランだったら、「しょうがないや」と切り替えられたかもしれません。でも、最初、ファウルだと思っていたんですよ。で、パッとレフト方向を見たら、ボールがグラウンドに落ちてきていたので、「うわ、ポールに当たったのか……」と。正直、あの1球でやられた気がします。

──初回、三者凡退に抑え、2回もロサリオを空振り三振に。緊張感を持ったマウンドに見えましたが、あれで張りつめていたものが切れたのでしょうか。

菅野 1ボールからのスライダーを福留さんが空振りしたんです。あれで・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後7日間無料

登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

特集記事

特集記事

著名選手から知る人ぞ知る選手まで多様なラインナップでお届けするインビューや対談、掘り下げ記事。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング