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2018ドラフト特集

埼玉栄高・米倉貫太 殻を破った未完の大器 「『二世』と呼ばれるのも、監督の力を借りているから。個人として、見てほしい」

 

埼玉栄高のグラウンドは荒川河川敷にある。故郷・福岡から離れ、この3年間で心身ともに大きく成長した


 福岡県南東部のうきは市出身。大分県日田市に隣接し、山々に囲まれたのどかな場所で育った。米倉貫太は朴訥とした口調で思い出を語り始めた。

「小学生時代は学校が終わると、友だちと川で遊んでいました。上流部分だったので流れが速くて(苦笑)。飛び込みや釣りも、楽しかったです」

 性格は自己分析で「マイペース。のんびりしていて、置いて行かれることもあった」と笑う。1年春、2年春に続き、今回で3度目の取材も、当初は言葉数が少なかった。だが、3年生になって、かなり変わった。

 高校を通じて故障歴がなく、自然に育まれた体は、頑丈そのもの。浮羽中時代に在籍した浮羽ボーイズ時代は福岡県選抜に入るなど、182センチ右腕は注目を浴びる存在に。全国40校近くからの勧誘があったが、米倉が選んだのは埼玉栄高だった。

 2015年4月から指揮するのは若生正廣監督。東北高(宮城)時代はダルビッシュ有(カブス)を育成している。

 米倉にとって故郷を離れるのは大きな決断も・・・

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