豪打ばかりではない。期待される本塁打こそ10本と、量産には至っていない中で、際立つのが得点圏打率3割超の勝負強さだ。好結果の要因である“意識”は『一球で仕留める』こと――。6月10日から四番に座るプロ3年目のバットマンは、自らの仕事を果たすため、準備と反省を欠かさない。 取材・構成=鶴田成秀、写真=佐藤真一、BBM “うれしい悩み”からバットも昨季の形状へ
日々の試合で得られるのは結果だけではない。見つかるのは課題も同じだけある。ただ、新人年から2年間、腰痛に泣かされた吉田正尚にとって、それは“うれしい悩み”。試合に出続ける喜びを持つからこそ“感覚のズレ”を早期に修正させ、成績も上昇気流を描いている。 ──開幕前に掲げていた目標は『フル出場』。ここまで全試合出場を続けています。
吉田 『試合に出続けていること』よりも『この時期』に一軍で戦えていることがうれしいですね。ずっとケガで大事な時期にいなかったので。チームの順位が決まっていない中で、戦力としてプレーできている。キャンプ、オープン戦とシーズンに向けて準備をしてきた『過程』が正しかったのか。今年は、その過程が、しっかりシーズンにつながっているので。
──その過程を経て、試合に出続けてきた中で新たに感じることはありますか。
吉田 長いシーズンを戦う中で、やっぱり(調子の)波をなくさないといけない。そのために・・・
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