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2018ドラフト特集 有力選手クローズアップ【大学生編】

辰己涼介(立命大・外野手) 球場を“制圧”する超スピードスター

 

打席に立つと、何かやってくれそうな、期待感がある。なぜならば、ほかを圧倒する脚力があるからだ。4年春の時点でリーグ戦100安打を達成したセンスの塊は、ドラフトへ向けて大きなテーマを自らに課している。
取材・文=佐伯要 写真=黒崎雅久

50メートル走5秒7を誇る俊足が持ち味。大学日本代表候補合宿でも存在感をアピールし、2年時から3年連続でのジャパンのユニフォームを着た


 ドラフトで指名される選手には、共通点がある。「プロ野球選手になるのが夢」ではなく、「プロで活躍するのが目標」ということだ。

 立命大の右投左打の外野手・辰己涼介の場合は、もっと明確だ。

「小学1年生のころから『プロで2000安打を打つ』と決めています」

 86センチ、920グラムの先端部分が重いバットを使い、ヘッドを走らせてフルスイングする。全力疾走でダイヤモンドを駆ける。そんな彼の特長を表すのに、スイングスピード150キロ超、50メートル走5秒7といった数字や、「身体能力が抜群」「攻守走の3拍子がそろう」といった決まり文句ではもの足りない。今夏は3年連続で侍ジャパン大学代表に選ばれたが、代表を率いる生田勉監督(亜大)は「(メンバーの中で)攻守走のすべてにおいて飛び抜けている。彼が頑張ってくれないと日本チームの勝利はない」と高く期待し、主将に指名した。あるNPBスカウトは・・・

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