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外国人選手たちの現在地 引退選手編

「クレージー」だった男 クライド・ライト投手(元巨人=1976〜78年)

 

現役投手のマコラスの活躍ぶりに続き、ここではすでに現役を引退した元外国人選手たちが現在、どのような仕事に就いているのか、ご紹介していこう。まずは1970年代後半、巨人長嶋茂雄監督の下、大暴れした懐かしのクライド・ライト氏の登場だ。
取材=奥田秀樹 写真=BBM、奥田秀樹

外国人選手の衝撃写真では一番有名な一枚だろう。マウンドでカッカしやすく、怒ると審判も関係なくケンカをしてしまうことから「クレイジー・ライト」とも呼ばれた


日本シリーズで阪急の山田から2ラン


 1976年の春、メジャー11年目、私は前年にプレーしたレンジャーズのキャンプに参加していたが、開幕1週間前にクビになった。このタイミングではほかのMLB球団も空きがない。ホワイトソックスが声をかけてくれたが3Aに送るというので断った。でも、私は稼がねばならなかった。妻と子どもたちがいる。のちのちメジャー・リーガーとなるジャレット(ジャレット・ライト、元インディアンスほか)もまだ1歳だったんだ。

 そこに東京ジャイアンツ(巨人)から声がかかった。ドジャースのオーナー、ピーター・オマリーが巨人と良好な関係を築いていて、彼が間に入ってくれた。家族は日本での生活にすぐに慣れることができたよ。原宿に住み、六本木のアメリカンクラブにはよく出かけた。一方でびっくりしたのは・・・

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