1998年度の高校球界のトップに立った横浜高の強さはどこにあったのか。ここでは打倒・横浜に挑んだ挑戦者、準々決勝&決勝を担当した球審、歴史を目撃した記者の3つの視点から迫る。 取材・構成=坂本匠 写真=BBM 準々決勝の横浜対PL学園戦。写真右端が球審の岡本氏
PLの急成長をうながす
この年の横浜高は優勝したセンバツでも見ています。実は、関大一高(大阪)との決勝の球審も私でした。明治神宮大会を制して春にやってきた秋の日本一チームですから、やはり、チームとしてまとまりも、力もある良いチームというのがこの時点での印象で、特に松坂(
松坂大輔、現
中日)君が群を抜いているように感じられました。なかなか打ちにくいんちゃうかな、とそれまでの試合も見ていたのですが、実際、関大一との決勝も球審として間近で見て、やはり「これを崩すのは難しいだろうな」、と感じられるほどのピッチング。最終スコアは3対0ですから、横浜の完勝だったわけです。
それから約5カ月が過ぎての夏、第80回の記念大会です。この夏はPL学園高(南大阪)との準々決勝、京都成章高(京都)との試合でも、球審をすることに。3回戦までは相手を寄せ付けないピッチングをしていた松坂君ですが、PL打線につかまります。正直、「PLって・・・
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