球団史上初の3連覇に向け、着々とマジックを減らしている広島。そのチームにあって、さまざまな面で欠かせぬ存在となっているのが、正捕手の會澤翼だ。今季はチームの防御率が悪く、リードには苦心しているようだが、それでもチームを勝利に数多く導いている。一方で「打てる捕手」として恐怖の下位打線を形成、さらに、選手会長として、ゲームの外でのチームのまとめ役も。この男の存在なくして、カープのV3への進撃は考えられないと言ってもいい。 投手のよさを引き出すことを重要視する
扇の要と言われる捕手は、チームの浮沈を左右する。歴代優勝球団には名捕手がいるもの。3連覇へ突き進む広島には、會澤翼がいる。ここまで広島では最も多く出場しており、規定打席未満ながら、打率3割を超える。持ち前の強打を発揮しながら、捕手としても大きな包容力で投手陣をサポートしている。
正捕手の座を完全につかんだ今季だが、リードには苦心が続く。球界全体に見られる打高投低傾向は、広島も同じ。リーグトップの得点力を誇る打線とは対照的に、投手陣は先発、中継ぎともに安定感を欠く。首位独走も、チーム防御率は4.14(8月26日現在)、与四球数も400個を超える。
打撃では豪快さを発揮する會澤だが、捕手としては黒子に徹する。「投手よりも目立つ捕手もいるけど、僕はそうじゃない。目立つのは投手で、捕手は投手を目立たせる影となればいい」。
試合前のミーティングで得た情報や過去のデータを頭に入れながらも、重要視するのは・・・
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