史上最多の3021試合、捕手としても最多の2937試合出場を誇る谷繁元信氏と、2005、10年の日本一、06年のWBC優勝とチームを頂点に導いてきた里崎智也氏。「チームを勝利に導く捕手」をテーマに、2人の名捕手が語り合う。 取材・構成=杉浦多夢 写真=BBM 【テーマ1 試合に出る条件】「捕る」「止める」「投げる」そして「打つ」
──今回「チームを勝利に導く捕手」というテーマでお話をうかがっていきますが、どんな条件が求められるでしょうか。
谷繁 まずは試合に出ないと話にならないわけだから。自分がスタメンで出たときの勝率を上げるっていうことだよね。勝率を上げるために何をしなければいけないかというと、すべてになる。キャッチングからブロックまで受けること全般、スローイング、盗塁阻止。その先に相手打者の研究、チームのピッチャーの把握。そういうものをすべてやらなければならないよね。
里崎 リードの評価は数字で計れませんからね。周囲は「いいリード=勝つこと」と評価しますから。だから試合に出るためというところで言うとキャッチング、ブロッキング、スローイングの3つだけですよ。
谷繁 あえて順位づけするならまず「捕ること」。ピッチャーに嫌がられないキャッチングができるか。次に盗塁をしっかり刺せるか。ピッチャーがモーションを盗まれたときは無理だけど、しっかりクイックをしたときは3、4割くらい刺せないと。
里崎 そうですね。だからキャッチングが・・・
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