高校3年間で一度も甲子園の土を踏めずとも、プロで輝きを放つ選手は多数いる。今秋ドラフトでも、甲子園“不出場”の逸材球児もスカウトから熱視線を注がれている。その中で本誌が注目する隠れた逸材5人をクローズアップしよう。 取材・文&写真=佐伯要 研究熱心さと強気の姿勢
捕球してから、送球が二塁へ到達するまでのタイムが2秒を下回れば、捕手として合格。1秒9以下なら一流と言われている。
栃木・青藍泰斗高で『四番・捕手』を務める
益子京右の送球タイムは1秒72。プロのトップクラスで“甲斐キャノン”と称される
ソフトバンクの捕手・
甲斐拓也の1秒71に匹敵するタイムだ。送球も正確で、安定している。
益子は、その甲斐を目標としている。「甲斐さんのように、強肩で有名になりたい。益子キャノン? そんな感じがいいですね(笑)」。
どうしたら捕ってから早く投げられるか。自分で考え、送球動作を追求した。たどり着いたのが、捕球と同時に左足を前に出して、かかとから着地させる動きだった。捕球後は球の勢いをミットで吸収するイメージで、最短距離でトップの形を作っている。
甲斐が二塁へ送球する動画を何度も見た。そのとき、自分が実践している動きと重なっていることに気がついた。「やってきたことは正しかった」と自信になったという。
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