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カープ27年ぶり地元V

広島OB・小早川毅彦氏が語るV3の要因 「昨年はリーグを制しながらCSで敗れた。過去2年間、日本一に届かなかった悔しさが3連覇への大きな原動力となった」

 

2位に予想以上の大差をつけて3年連続でセ・リーグ制覇の緒方・カープ。自慢の強力打線を背景に、投手陣が何とか踏ん張り、白星を重ねてきた。27年ぶりの地元Vを果たした広島の強さをOBでもある評論家、小早川毅彦氏に聞いた。
成績・記録は9月23日時点

9月12日のDeNA戦[マツダ広島]では先制されるも、当然のように逆転勝ち。強力打線がVへ導いた/写真=佐藤真一


選手の技量の高さが圧倒的攻撃力の裏付け


 今季、セ・リーグを独走できた一番の要因は率直に言えばチームに実力がついてきたこと、それが一番でしょう。2連覇まではチームの勢いでいけてしまうものです。しかし、3連覇はそうはいきません。過去の歴史を振り返ってもセでは、巨人(2012年〜14年、07年〜09年ほか)しか成し遂げていないことがそれを証明しているのではないでしょうか。

 原動力となった一つに、ここ4〜5年のカープファンの強力な後押しがあったことは間違いありません。真っ赤に染まったマツダ広島のスタンドの雰囲気は、相手からすれば脅威です。今季41勝20敗(9月23日時点)とホームで圧倒的な強さでした。もう一つは、過去2年間、日本一に届かなかった悔しさです。特に昨年はセ・リーグを制しながらCSでDeNAに敗れ、日本シリーズの出場がかなわなかった。これも大きな原動力となっていました。

 チームの強みはとにかく・・・

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