今季、四番に座り続け、チームを優勝に導いたのが山川穂高だ。本塁打、打点の2冠を狙える成績を残した背番号33。初めてシーズンをフルで戦い抜き、頂点に立った現在、胸の中に去来することとは――。 取材・構成=小林光男、写真=BBM ※成績・記録は9月30日現在 苦しいときこそ逃げずに向き合う
──優勝おめでとうございます。プロで初めて味わう歓喜は格別ではないですか。
山川 トーナメントとは違って、プロ野球は143試合で争われます。長いシーズンを戦い抜いて、頂点に立つことにはやっぱり大きな喜びがありますね。
──今季、1年間レギュラーとして戦うのは初めてでしたが感想は?
山川 苦しいことが多かったです。やっぱり打てない時期のほうが印象に強く残りますから。不調を打破するには練習しかありません。ただ、僕は練習と結果が直結することが多い。フリー打撃でスタンドにポンポン放り込んでいると、試合でもだいたい打てる。でも、練習でダメなときは試合でもホームランは出なくて。特に8月はしんどかったですね。
──8月の月間打率は.217。ただ、四番から外れることはなかったです。
山川 だから与えてもらっている四番だな、と。こんな成績じゃ、普通四番を任せられない。試合に出るのが申し訳なかったりもしていました。でも、そんなとき・・・
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