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HUMAN STORY

西武・栗山巧&中村剛也 常勝軍団の復活へ――。ベテラン2人が歩んだ道

 

2002年入団の栗山巧中村剛也。互いに故障や不振にあえぎながら、復活を遂げた2人のベテランなくして、今年のリーグ優勝は語れない。
文=市川忍 写真=BBM

9月17日のソフトバンク戦[メットライフ]では2人でお立ち台に。ベテランの力も優勝の一因だ


チームへの思いを胸に


 ライオンズが誇る2本の大黒柱は、ちょっとやそっとでは折れなかった。栗山巧と中村剛也が2人そろってお立ち台に上がった9月17日、天王山のソフトバンク戦(メットライフ)。「シーズン序盤は情けない思いもたくさんした」と栗山は振り返ったが、10年ぶりのリーグ優勝に向けて最後の最後、チームを力強くけん引したのは間違いなく35歳の同級生コンビだった。

「シーズンの初めのほうは試合に出られへんかったり、チャンスで打てへんかったりと、悔しい思いをしてきましたから」(栗山)

 開幕戦でスターティングメンバーから外れ、なかなか出場機会に恵まれなかった栗山は、それでも自分が必要とされるときのために準備を整えた。ときには試合後、室内練習場でバットを振った。

 中村は六番で開幕出場を果たすも極度の不振に陥った。故障もあり、二軍調整も経験している。

「序盤の自分は、もう、みんなが見てのとおりです。でも・・・

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