原樹理のプロ野球人生は決して順風満帆ではない。3年目の今季も、開幕5連敗という試練も味わった。それでも、先発に復帰した7月以降には3連勝をマークするなど、セ・リーグ2位を確保した好調チームを支えた。変化のきっかけはどこにあったのか。CS突破への推進力となりそうな右腕に、その真相を語ってもらった。 取材・構成=富田庸、写真=井田新輔、榎本郁也(インタビュー)、BBM ※成績・記録は10月7日現在 プラス思考で無心で投げる
シーズンの序盤戦は苦しんだ。大量失点で試合を壊してしまうことも。それでも、中継ぎへの配置転換が契機となり、ピッチングに関する考え方に変化が起きた。これが短期決戦での武器となりそうだ。 ──前回登板(10月3日の
DeNA戦=神宮)で、初回に
筒香嘉智選手の打球が左足甲に直撃し、この回限りで緊急降板するアクシデントがありましたが。
原 全然大丈夫です。当たった痛みはありましたけど。コーチと相談して、「無理をしない」ということで代わっただけなので。まったく問題ないです。
──今季、チームは2位でCS出場を決めました。前回出場したのは2015年で、リーグ優勝を果たした年。原選手の入団前でした。未知の戦いになりますが、どんな戦いを想像しますか。
原 すごく興奮するような試合になると思いますね。僕にとっては・・・
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