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激動の平成ドラフト史 時代の証言者

近鉄OB・礒部公一「ドラフト翌日、空を見上げると佐々木監督が乗ったヘリが」

 

意中の球団は近鉄ではなくオリックス。だが、運命に導かれるように、後にこの2球団を巡る球界再編という嵐に立ち向かうことになる。
取材・構成=富田庸 写真=BBM

近鉄の新入団会見に臨む礒部[写真後列左から2人目。前列中央が佐々木監督]


意中の球団はオリックス


 広島・西条農高では高校3年の夏に甲子園に出場し、本塁打もマーク。ただ、高校日本代表では1学年下の松井秀喜(星稜高)と一緒にプレーし、レベルの違いを痛感したという。プロの世界にあこがれつつも、まずは社会人の三菱重工広島に進み、地力を蓄えることを選択した。

 プロのスカウトに注目されるようになったのが入社3年目の1994年で、地元・広島でアジア大会が開催された年です。日本代表との練習試合でホームランを打つことができたんです。翌年には日本代表に選ばれ、キューバで行われた第12回IBAFインターコンチネンタルカップに出場しました(日本は準優勝)。

 96年のアトランタ五輪は最終選考で残れなかったんですけど、その年の都市対抗で準優勝し、優秀選手にも選んでもらって。そのころ・・・

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