今季、セ・リーグ3連覇を果たした広島にあって、エースとしてチームを引っ張り、最多勝利投手(15勝)と勝率第1位(.682)の2冠に輝いたのが、大瀬良大地だ。昨年2ケタ勝利をマークしたが、勇気を持ってフォームを改造し臨んだシーズン。メカニックの改革はメンタルも動かし、そしてフィジカル面の工夫もそこに加わった。そしてとげられたエースへの飛躍。だがまだまだ、その目は高みを目指している。 取材・構成=藤本泰祐 写真=湯浅芳昭(インタビュー)、BBM 本塁打には目をつぶりストライク先行で
──今季は最多勝利と勝率第一位の2冠を獲得することができました。
大瀬良 最初のほうはタイトルを獲れるとはまったく思ってなくて、「チームのローテーションを勝ち取って、1年間通して投げ抜く」からスタートしたのですが、前半戦でうまく勝ち星を拾っていけたので、それがよかったのかなと思います。
──最多勝利と勝率第一位はどちらがよりうれしいですか?
大瀬良 難しいですね。勝ちがつくのが多いのも貢献だし、勝率が高いというのはそれだけ貯金が多くできたということだと思うので。まあどちらもチームに貢献できたということなのかなと思います。
──最後の登板(10月7日、対
DeNA)は、勝利数単独トップもかかっていましたが、タイトルは意識しましたか。
大瀬良 いえ。優勝が決まってからも、そこまでやってきたこと、考えてきたことは変えずに。同点で8回まで引っ張ってもらった形に見えるかもしれないですけど、単純にいつも同様「7回までは投げたいな」と思っていて、その結果、8回まで行かせてもらった感覚です。
──いつも先発するときは、どの辺に目標を置いているのでしょうか。
大瀬良 7回は投げたいですね。ただ・・・
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