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半端ない男たちのレコードラッシュ!

巨人・菅野智之 選考基準全クリアで沢村賞の偉業。進化のキーワードは“奪三振”と“得点圏”/2018記録集計号特集

 

プロ野球で最高の“先発完投型投手”に贈られる沢村賞を、巨人菅野智之が2年連続で受賞した。しかも、7項目の選考基準をすべてクリアしての受賞は2011年の田中将大(楽天)以来、7年ぶりの快挙だった。今季の成績を振り返るとともに、選考基準からは見えない菅野の“すごさ”の秘密に迫る。


 昨季沢村賞を初受賞した菅野智之は、開幕前、2018年のターゲットとして「選考基準全7項目クリアでの2年連続沢村賞獲得」を公言していた(昨季は5項目クリアで受賞)。レギュラーシーズンの最終先発登板となった10月4日の広島戦(マツダ広島)を前にした時点で、基準に届いていなかったのが(2)10完投以上=9完投、(3)15勝以上=14勝、(5)投球回200イニング以上=192イニングの3項目(※括弧数字は表1に対応)。(2)と(5)に関しては昨季も基準を満たせなかった因縁の項目だ。9月22日のヤクルト戦(東京ドーム)で13勝に届いた直後、“フルマークには”やはりこの3項目が残されており、2試合の先発が予想される中でクリアまで(2)2完投、(3)2勝、(5)17イニングにはさすがの右腕も弱音を吐いたが・・・

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