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高卒ルーキーBIG3 3連続インタビュー

ロッテ・藤原恭大インタビュー フルスイングは譲れない 「足もあるし、バッティングもあるし、守れるぞ、という選手を目指していきたい」

 

最強ミレニアル世代のけん引車の1人であることに疑いはないだろう。3球団競合の中で自ら当たりクジを引き当てた指揮官も、「将来は野球界を背負っていく選手」と、大きな期待を隠さない。ただの“スピードスター”にはとどまらない、その先へ。周囲の大きな期待を背にプロの世界へ飛び込む18歳の胸の内とは。
取材・構成=杉浦多夢 写真=高塩隆、矢野寿明、BBM


プロへの期待感


 史上初となる2度目の春夏連覇を成し遂げた大阪桐蔭高の、そして高校日本代表の四番。誰もが認める逸材にはドラフト会議で3球団の指名が集中した。そして、ロッテ井口資仁監督が当たりクジを引き当て、右腕を突き上げると、その表情はフッと緩んだ。藤原恭大は逆襲を誓うカモメ軍団の一員として、プロとしての第一歩を踏み出していく。

──新入団会見でロッテのユニフォームに袖を通し、プロ野球選手になるという実感はわきましたか。

藤原 実感はわいてきましたが、同時に「もっとやらなければいけない」という気持ちになりました。メディアの皆さんを含めて注目と期待をしてもらっていますから、もっと練習をして、いいスタートを切って、活躍していかなければならないので、そこに向けてしっかりやっていきたいなと思います。今のままでは通用しないということは自分が一番分かっていますから。

──背番号は2番に決まりました。

藤原 なかなかもらえない番号ですし、本当にうれしいという気持ちもありますけど、期待に応えるためにも頑張らなければいけないと思います。

──今のままでは通用しないと感じるのはどの部分でしょうか。

藤原 全部です。足の速さだけはプロでも通用するかなと思いますが、自分は速いだけ。走塁や盗塁の技術はゼロに近いですし、バッティングにしても飛ばす力は全然。プロの球を今すぐに打てるかと言われたら、絶対に打てないと思います。守備にしてもまだまだ精度は低い。プロのレベルを考えたらすべてで劣っていると思うし、本当にやらなければいけないことだらけ。ただ・・・

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