昨年は春も夏も甲子園で笑って泣いて、2年生で一人だけ侍ジャパンU-18代表入り。183センチの84キロで最速は150キロ。星稜高のエース右腕、奥川恭伸はそれだけでも十分なスケール感なのに外堀を埋めつつ核心に迫っていくと、見上げるような輪郭が浮かび上がってくる。 取材・文=大久保克哉 写真=桜井ひとし もはや同世代に敵なし。奪三振ショーを連発
「こういうヤツがプロ選手になるんだな」とは、小4からバッテリーを組んでいる捕手・
山瀬慎之助の、学童時代の奥川恭伸評。その見立てが現実味を帯びてきた今日も、奥川には驚きを超えた畏怖の念のようなものがついて回っているという。
彼らの息の合ったサイン交換は、昨年の甲子園でもお馴染(なじ)みに。奥川は投球モーションに入りながらサインを見ているフシがあり、投球はハイテンポ。でも時折り、何度も急に首を振ることがある。
バッテリーのそうしたやりとりは、打者を惑わせる意図で行うのが一般的。ところが、彼らの場合は・・・
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