ドラフト特集の最後に、12球団の編成&スカウト体制をチェックしておこう。チームの補強戦略・スカウティング活動の根幹を成す部門だが、2019年へ向けて、各球団の顔ぶれはどう変わったのか。そこにはどんなスカウト方針や意図が込められているのか。

広島・伸びる選手の見極めに定評

　2019年も前年から変更なく、自慢のスカウト網が全国をカバーする。昨秋1位指名の小園海斗獲得には、鞘師智也スカウトの人脈が生きた。現エースの大瀬良大地をマークして獲得にこぎつけた田村恵スカウト、名手・菊池涼介を見出した松本有史スカウト、現四番の鈴木誠也を発掘した尾形佳紀スカウトら、上位指名選手に限らず、のちのち伸びてくるであろう素材を見極める目には定評のあるスカウト陣だ。総合力より一部突出した能力の選手を重視し・・・