19歳の2008年に遊撃のレギュラーポジションをつかみ、以降、20代中盤までにリーグ優勝5度、日本一を2度、主力として経験した。阿部慎之助からキャプテンを引き継いだのが14年オフ、26歳のことだ。しかし、自身のパフォーマンスは向上も、チームは昨季まで4年連続で優勝を逃す。個人よりもチーム。キャプテンの切実な想いに迫る。 取材・構成=坂本匠 写真=小山真司 自覚を持ってプレー
インタビューは雨で全体練習が早めに切り上げられた沖縄キャンプ中の午後に行われたが、キャプテンはウエート場でみっちり体をいじめ抜いてから所定の場所に姿を見せた。第一声は「キツイ」。ただし、その明るい表情が、順調に調整が進んでいることを表していた。 ――実戦が中心の沖縄2次キャンプに移る前の、宮崎1次キャンプでも紅白戦2戦連続猛打賞スタートと早くも結果が出ています。結果どうこうに左右される時期ではないのかもしれませんが、ただ、良い状態であることは十分に感じます。
坂本 やっぱり、どんな試合でも出たら打ちたいですし、結果が出たらうれしいし、悪くは考えないですよね。オフからのトレーニングが良い方向に出ている証拠だと思いますし、まだまだ開幕までにはオープン戦期間が1カ月ありますが、今のところ順調に、良い調整ができていると自分でも思います。
――今に始まったことではないですが、キャリア的には中堅、ベテランの域に入った現在でも練習中、よく声が出ますね。チームの雰囲気づくりにも一役買っていると感じますが、キャプテンだからというわけでもないですよね。
坂本 僕は高校を出て2年目の早い段階から一軍で使ってもらって、当然、皆さん年上で、ベテランの方も多かったから、自分が声を出さないと、という気持ちで当時は意識していましたね。元気を出すのは若い選手の役割みたいなところもありましたし。でもね・・・
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