現役時代、“くせ者”“野球センスの塊”と呼ばれていた男が待望の球界復帰だ。昨季は、カル・リプケンU12世界少年野球大会における日本代表監督に就任、チームを優勝に導くなど実績を積んだ。14年ぶりにジャイアンツのユニフォームに袖を通し、勝負の厳しさを伝えていく。 ※記録は2月20日時点 取材・構成=坂本匠 写真=小山真司 野球人として一生懸命
背番号77の周りには、いつも笑顔が絶えない。厳しい練習も楽しくが元木大介新コーチのモットー。14年ぶりの球界復帰。そこには野球への熱い想いがあった。 ――ユニフォームが似合います。
元木 昨年はU-12(カル・リプケンU12世界少年野球大会)の子どもたちの大会で監督をさせてもらう機会をいただきました。このときまでユニフォームに袖を通すことが長いことなかったので、やっぱり身がグッと引き締まるような感じがしましたね。キャンプも終盤ですが、今でも毎日、そういう感覚がありますよ。
――33歳で現役を引退してから、解説者やタレント活動、そのほかにビジネス面での活動をメーンにされてきましたが、指導者として野球の現場へ復帰することは、頭に思い描いていたのですか。
元木 いずれはユニフォームを着たい、ユニフォームを着て野球界、自分を育ててくれたチームへ恩返しをしたいという想いは、多くの野球人が心に持っていることだと思います。もちろん僕もそうでした。ただ、「やりたい」という想いだけでやれる職業ではないですから。タイミングもありますし、引退してから13年間、なかなかお話はいただけなかったですけど、昨年秋ごろ、
原辰徳監督から声をかけていただいたときは本当にうれしかったですね。実は僕が現役を退いた後・・・
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