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虎の進撃はオレの手で スペシャルインタビュー

阪神・福留孝介インタビュー 個より虎! 「僕のアドバイスが少しでも若い選手たちのプラスになれたらいい」

 

肩書は取れても、いまだに主将のような存在感がある。若手の笑顔を引き出し、アドバイスを送る姿が春季キャンプ中、多く見受けられた。チーム最年長42歳の大ベテランは常にチームを最優先に考えて行動している。
取材・構成=椎屋博幸、写真=小山真司(インタビュー)、川口洋邦、榎本郁也


若手が失敗しても前を向く状況を作る


 自然体で若手に歩み寄り、ひと言、ふた言、声を掛ける。そこにまた2、3人の若手が集まってくる。そして笑顔とともにみんなが充実した顔になる……。そうした光景がキャンプ中に何度もあった。監督やコーチとはまた違う説得力があるベテラン。若手選手とともにチームを勝利へと導くために、自分の経験を同じ目線で伝えようとしている。

――矢野(矢野燿大)新監督になりました。チーム最年長の福留選手は自身の役割を、どうとらえていますか。

福留 若い選手が遠慮することなくやれる環境を作ることですね。失敗を恐れることなく、失敗しても前を向ける状況を作ってあげることが大事かな、と思いますね。

――失敗をしても前を向かせるのは難しい部分でもあります。

福留 失敗したから暗くなったり、逆に「アハハ」という雰囲気になることは良くない。そこはしっかり気を引き締めていきたいと思います。必ず失敗はありますが、その失敗に対して、後に引きずらないようにしてあげることも大事になってきます。今年は、若い選手の気持ちのバランスを見ていきたいですね。

――若い選手は失敗も多いとは思いますので、そのときをどうするかですね。

福留 まあ、失敗したときの気持ちの持ち方というのは、その選手の性格に大きく左右されると思います。後に引きずる選手もいれば、失敗してもケロっとしている選手もいる。いろいろな選手がいます。そこを見極めながら、僕も声を掛けていけたらな、とは思っています。

――その選手がどういう性格なのかを見ているのですね。

福留 僕らベテランが彼らに対し気を使うということはないですが、目線を若い選手へと向けること。そして、その選手がどういうことを考えているのか、ということを知ることも、実は僕の勉強にもなるんですよ。

――常にそういう姿勢で若手に接しているんですか。

福留 そうですね。それに、ユニフォームを着ているときと・・・

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