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2019阪神タイガース特集

阪神・糸原健斗 新キャプテンの素顔 泥臭く、ありのままの自分で 「凡打でも全力疾走、捕れない打球にも飛びつく。一生懸命さは、必ず誰かが見ている」

 

厚い人望が後押しする。今季、プロ3年目ながら新主将に就任。首脳陣やチームメートの期待を一身に受けながら、キャンプからナインを引っ張る背番号33の姿があった。懸命に、そして泥臭く――。26歳の若武者が気負うことなく、ありのままの自分でチームをけん引していく。
文=田中政行(デイリースポーツ)


首脳陣、先輩からの無言のメッセージ


 春季キャンプ2日目、早朝のことだ。新主将に就任した糸原健斗の決意表明は、全体練習開始前のグラウンドで始まった。矢野燿大新監督の方針として、自主性をテーマにした1カ月。キャンプテンはただ1人、志願の早出特守を願い出た。

 久慈照嘉藤本敦士両内野守備走塁コーチを相手に、本職の二塁だけでなく遊撃の位置でも白球を追った。サブグラウンドや、室内練習場など場所も選べたが、あえてファンの目が向くメーングラウンドを選んだ。指揮官が笑いながら評価する。

「あれは“見せる”練習やな。でも、それって面白いやん。見え見えのアピールでも全然いいのよ。ファンの人も喜ぶでしょ。それはある意味で自覚でもあると思う。チームを引っ張っていくんだというね」

 左胸に光る『C』のキャンプテンマーク。26歳は「重いですね」と肩をすくめた。阪神では鳥谷敬や、福留孝介らが背負ってきたシンボル。入団3年目での就任は球団最速となる。だが、その決定に異論がなかったところに、糸原という男の人間力が凝縮されているのだろう。昨年10月中旬。就任が決まった矢野監督は、藤川球児能見篤史糸井嘉男らも含めて、ベテラン勢を食事会に呼んだ。「アイツがチームを引っ張っていかないと」。誰一人異論なく、満場一致で決まったという。

 指揮官を支える参謀として、外部招へいされた清水雅治ヘッドコーチも着任早々、糸原の存在を・・・

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