矢野新監督の下、心機一転、最下位からの巻き返しを期すタイガース。だが、猛虎党が夢見るのは、「最下位からの巻き返し」などというみみっちいものではない。ファンを代表して、阪神をこよなく愛するダンカン、松村邦洋の両氏に、今季の阪神への期待を込めつつ、思う存分語り合っていただいた爆笑トークをお届けする。(選手敬称略) 取材・構成=藤本泰祐 写真=矢野寿明(インタビュー)、BBM 先発もリリーフも、ピッチャーはいいぞ
――今季の阪神は、
矢野燿大新監督の下、最下位からの巻き返しとなりますが。
ダンカン 最下位っていうのは、順位をつけなきゃいけないからつけたようなもんでね。
広島は確かに強かったけど、そんなに差はないんですよ。藤浪(
藤浪晋太郎)が14、15勝してれば、そのプラスマイナスでひっくり返るぐらいの差ですから。藤浪一人のせいですよ(笑)。
松村 なんでこんなに苦しむのかなと思いますけどね。
ダンカン もう燃えるものがなくなっちゃったんでしょう。本人は気づいてないけど。高校で日本一になって、プロに入っても最初トン、トン、トンと勝ててね。だからね、一年間、旅に出したほうがいいですよ。アメリカに行って、「大谷(
大谷翔平=エンゼルス)カッコいいな」と思ったり、試合後の飲み屋に行って、「ファンって、一銭にもならないのに、野球のことで本気でケンカしてるんだな」とか、世の中のいろんなものを見たほうがいい。今、捕手のミットしか見えてないんじゃないですか。
松村 今、大学出て3年目と同じ年だから、そんな余裕ないですよ(笑)。この間、鳴尾浜に行ったときに、
平田勝男二軍監督と、
川藤幸三さんと話していたら、横で藤浪がキャッチボールしてて。ボールがだんだん近づいてきて、2球ぐらい肩の近くに来たんですよ。それでちょっとずれたら、平田さんが「こういうのは見てないようで見てるんだから、マッちゃん、動いちゃだめだよ」って(笑)。
ダンカン もし、動いたほうに青柳(
青柳晃洋)でもいたら、どっちみち当たるぞ(笑)。
松村 藤浪には「ぶつけてもいいや」と目をつむって投げるぐらいの気持ちで行ってほしいですね。ホントにぶつかるかもしれませんけど(笑)。気持ちだと思うんですよね。僕だって、隣の和田アキ子さんから「なんか面白いこと言え」って言ってきたらイップスになりますけどね。
ダンカン でももう25歳だったら・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン