就任4年目のラミレス監督を中心に、気持ちを新たに挑む今シーズン。選手、スタッフに大きな変化はないが、内部は劇的に変わろうとしている。強固な組織力は、そのままチーム力につながっていく。 写真=BBM ラミレス監督はコーチらにある程度の決定権を委ねている
ボトムアップ型組織へ
DeNAはラミレス体制で4度目となる船出を迎えた。1月、指揮官は「これまではシーズン80勝を掲げて達成できなかった。だから今年は90勝を目標とする」と強気な言葉で21年ぶりの優勝を宣言した。しかし、いざキャンプを迎えると、過去3年間とは明らかに異なる「静」に徹した姿があった。
それは昨季終盤に独りよがりとなり、選手やコーチ陣との溝を作った反省でもある。昨年キャンプでは選手間競争をあおる発言を繰り返したが、今季は「エンジョイ・ベースボール」を呼び掛けた。特にコーチ陣とのコミュニケーションの機会を増やし、練習に口を挟む場面はほとんどない。指揮4年目で初めて報道陣をシャットアウトしたサインプレーの練習についても「私も閉め出されてしまったから、見られていないんだ」と笑顔でかわした。
オープン戦期間に入ると・・・
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