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キャプテンの決意

DeNA・筒香嘉智 主砲として、主将として、Vへ導く 「みんなが自分のやるべきことを分かっている。あえて自分が何かを言う必要はない」

 

2015年の就任以来、常に先頭に立ちチームをけん引してきた。キャプテンとして5年目となる今季、並々ならぬ決意でシーズンを迎える。
文=湯浅大(サンケイスポーツ) 写真=井田新輔、BBM

オープン戦終盤から一軍に合流。右足をすり足からわずかにステップさせるなど絶えず打撃フォームは変化する


 今年も爆発の予感が漂っている。

 宮崎敏郎、ロペス、ソトと形成するDeNAの「ビッグ4」の中心は、間違いなく筒香嘉智だ。

「目標はもちろん、チームの優勝です。個々のレベルはすごく高いですし、優勝できる戦力は整っていると思います。勝ちゲームにつながる一本を打っていきたい」

 強い決意は揺るがない。チームは2017年にレギュラーシーズン3位からクライマックスシリーズを勝ち抜けた。DeNAとして初の日本シリーズまで駒を進めることができたが「どこか心の底から喜べない自分がいた」と振り返る。長いシーズンを優勝することこそが、本当の強いチームだ。

 さらなる進化を求め、打撃フォームは変化した。構えは昨季よりも重心が低く、やや前傾姿勢に。グリップの位置も下がった。広めのスタンスは変わらないが、打ちにいくときの右足はあまり上がらなくなった。

「外見が変わっているかもしれませんが、(体の)中も変わっている。自然とこういう形になりました」

 体の中に関しては、いつも「言葉ではうまく説明できない」と苦笑する。何かの意図があって変わったのではなく、体の使い方を司る意識とともに、構えも変化していったという。バットも重さや長さは従来のままだが、先端部分をくり抜いた形に変えた。先端の“重さ”が軽減された分、バットの操作性は向上。ポイントがややグリップ寄りになり、より球を引き付けてのコンタクトを可能にしている。

 この新フォームに太鼓判を押すのが、日本のプロ野球で通算380本塁打を放った・・・

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