開幕カードでは例年になく濃密な攻防が繰り広げられた。この3連戦から前半戦を読み解くカギを拾っていこう。 写真=湯浅芳昭 Lの焦点 四番が求める効果的な一発
8回表、同点満塁弾を放ち、笑顔でホームインする山川。辻監督は「劣勢で千賀から4点は厳しいと思ったが、よく追いついた」
ソフトバンク相手に
西武打線の破壊力をまざまざと見せつけたのは昨年9月15日からの3連戦だった。3.5ゲーム差で迎えた2位・ソフトバンクと本拠地・メットライフドームでの一騎打ち。山賊打線が火を噴き、11対5、8対5、8対1で3連勝。優勝マジック11を点灯させ、10年ぶりの頂点へ加速していった。
今年の開幕戦、逆に西武はソフトバンクに3タテを食らったが、強力打線の一端を見せつけた瞬間はあった。初戦、4点ビハインドで迎えた8回表だ。先頭打者の
金子侑司の遊ゴロ失から
源田壮亮の中前打、
秋山翔吾の四球でつないで無死満塁のチャンス。打席には四番の
山川穂高が入った。8球粘った末、
加治屋蓮の真ん中高めに浮いた直球を左翼席へ運んだ。「最後の最後で甘い球を仕留めることができた」。ソフトバンク投手陣から点を奪えず敗色濃厚だったが、チームに・・・
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