球団別に開幕から戦いを分析し、今後を展望、さらに各チームが目指す方向性を探っていく。
※成績はすべて4月7日終了時点。投手陣スタッフは現時点で計算が立ったと編集部が判断したもの


　東京ドームがどよめきに包まれた。4月6日の西武戦。3回表に2番手でマウンドに上がったのは金子弌大だった。本来の先発ではなく「第2先発」。この日は日本ハムが導入している新戦術「ショートスターター」として2回無失点に抑えた加藤貴之からバトンを受け取った。ただ、百戦錬磨の沢村賞右腕も初めての役割にアジャストできなかった。最初のイニングとなった3回は制球が定まらずにいきなりの5失点。試合をつくれなかった。

　栗山英樹監督は昨季、メジャー・リーグのレイズが導入した「オープナー」に近い投手起用法を確立させようとしている。オープナーは救援投手を先発させ、強打者が配置される上位打線を抑えて2回以降は本来の先発投手に任せる手法。日本ハムは救援専門投手ではなく・・・