1年夏に147キロ。2年春には154キロ。そして同秋には157キロと球速を伸ばし、この春、ついに高校生史上最速163キロをマークした。まさに規格外の快速球右腕。時に大げさにも聞こえるホープたちへの常套句、「可能性は無限大」も、この男の場合、リアルな表現だ。 写真=石井愛子 NPBスカウトによる高校生の本格視察はセンバツからである。今年も3月23日から出場全32校が登場する28日まで、12球団が目を光らせた。試合の合間、ベテランスカウトに「
佐々木朗希」の話題を振ると、一気に色めき立った。すでに興味は、栃木へと向いていたのだった。
「40人くらい(スカウトが)集まるのでは?」
3月31日の栃木・作新学院高との練習試合が2019年の実戦初登板。事前公表されれば、「平成最後の怪物」を目当てに大騒ぎになる可能性があったため、水面下で進められた。当初は作新学院高グラウンドで開催予定もスカウト視察、取材陣を想定し矢板運動公園野球場で行われた。
1年夏に147キロ。2年春には154キロ。そして同秋には157キロと球速を伸ばしていった佐々木。一冬を越えて1センチ身長が伸び(190センチ)、体重は5キロ増の86キロとたくましくなり、ピッチング面でも・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン