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2019ドラフト「令和元年」の逸材発掘

森下暢仁(明大/投手) 154キロ右腕の自覚と人間力「プロはちゃんとやれば行ける場所。自信を持っていきたい」

 

卒業時は「即戦力」として期待される大学生は昨年、侍ジャパン大学日本代表でも活躍した右腕2人を取り上げる。最終学年を迎えて心身とも充実しており、さらに飛躍しそうだ。
取材・文=佐伯要 写真=井田新輔

大分商高時代からドラフト候補に挙がっていた大器。最速154キロ右腕は、今春の開幕カードの立大戦で東京六大学リーグ通算10勝を挙げた


主将就任が契機で精神面の課題を克服


「立場が人をつくる」という。明大のエース右腕・森下暢仁は主将となり、人として、投手として成長した。

 昨春から明大のエースナンバー「11」を背負っていた。昨夏は2年連続で侍ジャパン大学代表に名を連ねて、国際舞台で活躍している。

 直球は最速154キロ、常時140キロ台後半を計測する。大きく曲がり落ちるカーブで打者のタイミングを外し、カットボール、スライダー、チェンジアップを使って打ち取る。

 その実力は誰もが認めるところ。だが、昨年は春秋通算で7勝5敗という物足りない成績だった。終盤に失点して負ける試合が続き、善波達也監督は「(精神面が)弱い。走者を出すと簡単に失点する」と厳しかった。森下は昨年の自分を「エースの自覚が足りなかった」と振り返る。

 転機は昨秋。新チーム結成時、主将候補だった北本一樹(4年・二松学舎大付高)がケガでチームを離れた。そのとき、森下に・・・

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