得点圏打率.418。言葉にせずとも、その数字からの熱き思いが伝わる。寡黙な守備の天才が、反撃のキーマンになる。 文=江尾卓也(スポーツニッポン新聞社) 写真=松村真行
「頑張って必死につなぎました」
5月21日、
中日戦(三次)。0対0から先制の2点適時打の後だった。
「1点欲しかったので頑張りました」
5月31日、
阪神戦(マツダ
広島)。これも0対0から先制適時打の後だ。
球団広報を通してのコメントだからでもあるが、
菊池涼介のコメントは、いつもシンプルである。
タナキクマル──。
ショート・
田中広輔、セカンド・菊池涼、センター・
丸佳浩。攻守走そろった同級生の3人の縦横無尽の戦いが、カープ3連覇の原動力となった。脂の乗り切った彼らと、ベテランの
黒田博樹、
新井貴浩、年下の
鈴木誠也らと相乗効果が難敵たちを3年続けて圧倒し、頂点に導いた。
しかしオフに丸がFAで
巨人に移り・・・
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