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なるか4連覇!広島勝負の夏

カープ新人びんびん物語

 

衣笠祥雄/1965年入団/捕手/28試合、7安打、1本塁打、打率.159


 何人かの懐かしい写真を並べてみた。いずれもカープ伝統の猛練習で這(は)い上がった男たちである。

 1965年入団の衣笠祥雄は、伝統のスタートを「根本(根本陸夫)さんがコーチとなられた67年からでしょう」と話していた。衣笠にとっては、3年目。のちの西武監督時代から“放任主義”の印象もあるかもしれないが、フィジカル面の基本練習、それも若手については容赦なかった。

 根本は翌68年から監督。その2年目、69年に、法大から入った山本浩二(当時浩司)は振り返る。

「厳しかったね。プロに入ったんだし、おいしいもん食べたり、飲みに行ったりできるのかと思ったら、とんでもない話。試合前の練習でも個人ノックでへとへとになるまでする」

 山本浩は1年目からセンターのレギュラーになったが、その強肩は、いまだにオールドファンの語り草だ。

「開幕の中日戦でセンターを守り、江藤慎一さんの打球が右中間に飛んだ。ライトの山本一義さんの球だったけど、一義さんも肩が衰えていたんで、ワシは奪うように捕って投げた。これがホームにノーバウンドで行って、江藤慎一さんは・・・

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