プロ入り後、本格的にショートという難しいポジションに挑戦した珍しいタイプだ。失敗を重ねながらも、着実に成長を続けてきた。迎えたプロ4年目、攻守でチームをけん引している「背番号5」が、守備での意識を語る。 取材・構成=阿部ちはる 写真=井沢雄一郎、BBM 4年目の新境地
──ショートの守備はプロに入ってから始め、今年で4年目。今は自信を持ってプレーできていますか。
茂木 試合が始まったら、あれこれ考えても仕方がないので、自分のやってきたことを信じてプレーをしています。でもやっぱり、毎日不安な気持ちはすごくありますよ。
──今でも勉強中。
茂木 もちろんですね。名手と呼ばれる藤田(
藤田一也)さんですら、源田さん(
源田壮亮、
西武)のプレーを見て勉強したりとか、そういった話も聞きました。だから勉強、勉強のプロ野球生活だと思います。でもやっぱり、どこかで自信を持ってプレーできる日が来るように、一生懸命頑張って練習したいですね。
──それでも年々、守備の安定感は増している印象です。
茂木 昨年までの3年間と4年目とではちょっと違うなという感じもありますし、今年に関してはどこかポジティブに取り組めている気がします。それは少し、以前よりは成長している部分じゃないかなと思っています。
──ポジショニングを決める際にはその経験値も重要になってきます。これまで積み重ねてきたことが結果として表れているのですね。
茂木 やはりたくさんショートで守らせてもらっていますから、バッターの傾向や打ち方、ピッチャーのボールの特徴などを頭に入れて守るようにしています。ですから、そのバッターそのバッターでポジションは毎回違います。もちろんある程度のデータも頭に入れているので、ピッチャーがこういう球を投げたらこういうところに飛んでくるんじゃないかな、と予想を立てながら守備位置は少しずつ変えています。
──構える際に意識していることは。
茂木 今まではすごく低く構えようという意識でいたのですが、今は・・・
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