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2019外国人特集

ソフトバンク・A.デスパイネ インタビュー 日本とキューバの架け橋に 「チームが勝っていても負けていても、最後まで応援してくれているファンが素晴らしい」

 

来日6年目、ソフトバンクでは3年目を迎えた。愛くるしい表情からは想像もできないパワーを持ち、今季は四番としてチームをけん引。日本の野球の素晴らしさを感じながらプレーする大砲は、学んだこと、経験を母国にも還元している。
取材・構成=菅原梨恵 写真=湯浅芳昭、BBM 通訳=青木レオナルド


ファンのためにたくさんの勝利を


 ケガ人を多く抱えながらも、チームは前半戦を首位で折り返した。圧倒的なパワーを誇る打線の核は、今季も健在だ。

 今シーズンはここまで、自分の状態はすごくいいよ。前半戦の最後に9連戦があって少しだけ疲れはあったけど、大丈夫。やっぱり自分だけじゃなくて、チーム全体が波に乗っているのが大きいね。特に連勝していたし、本当にみんながいい働きをしているんだ。

 個人としては、今年もホームランをたくさん打てている。パワーの源は、毎日のトレーニングだよ。体を調整することが一番大事だと思っている。(工藤公康)監督も毎日毎日、四番として使ってくれて、信頼を感じるんだ。それに応えたいという思いが、今の自分の結果につながっていると思うね。

 今はコンディション的にはすごくいいと思うから、これを継続していくことが大事。毎日少しずつやっていけば、この調子を保っていけると思うよ。

 日本に来て6年目になり、日本の野球にもだいぶ慣れてきたね。日本の野球とキューバの野球との違いは、向こうはパワーヒッターが多い。基本的に強い打球を打っていくんだ。日本に比べてバントはあまりしないし、盗塁もするけど比べたら少ないほう。あとは、個人的には向こうのほうが楽しんで野球をやっているかなと思うことがあるよ。もちろん日本でもみんな楽しくやっているんだけど、まじめな選手が多いなと感じるね。

 まじめという部分では、日本は練習量が多いよね。特に試合前の練習とかさ。向こうは、試合前はほとんどしない。アップだけで、練習するのは試合後。特に9イニングを全力でプレーするためには、そこまでの練習量は必要ないと考えているんだと思う。

 でも、日本では違う。日本に来て、日本のスタイルに沿ってやっていくうちに、だいぶ慣れたんじゃないかな。逆にキューバに戻ると・・・

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