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2019外国人特集

枠にはまらぬ個性派フォームの打者たち/助っ人こぼれ話

 

2019年7月14日現在で1256人を数える外国人選手。このコーナーでは歴代助っ人のこぼれ話を紹介していく。

J.フランコ[元ロッテ。1995、98]


 楽天ブラッシュのフォームにそっくりなのが、1995年、バレンタインがロッテ監督就任時(1期目)に入団したフリオ・フランコ(その後、98年にも在籍)。メジャーでも首位打者を獲得した名選手だ。構えのグリップで言えば、タフィ・ローズ(近鉄ほか)も高かった。天井に突き上げるようにして手首を動かし、足を上げてフルスイング。2001年には当時の日本タイ記録55本塁打もマークしている。ローズと同時期の選手で翌02年に55本を打ったアレックス・カブレラ(西武)は構えでグリップを高く上げ、大きく背中を反らせるのが特徴。高校時代の中田翔(大阪桐蔭高-日本ハム)らがマネした。

T.ローズ[元近鉄ほか。1996-05、07-09]


A.カブレラ[元西武ほか。2001-12]


 メジャーのレジェンド、ピート・ローズ(レッズほか)でおなじみのクラウンチングフォームは腰をかがめ、ベース側に前傾するフォーム。89年首位打者&MVPのクロマティ(巨人)もそうだったが、年々、体が起きていった。クロマティの故障離脱時にブレークした呂明賜はフォローの大きな豪快なスイングで沸かせたが、活躍は短かかった。

 大洋のフェリックス・ミヤーンはバットを短く寝かせて持つ“かわいい”フォームで79年に首位打者となっている。

呂明賜[元巨人。1988-91]


ミヤーン[元大洋。1978-80]

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